交通博物館は <鉄道博物館・埼玉県・財団法人>

日本の鉄道開業50周年にあたる1921年10月14日、鉄道省の直営により公開された鉄道博物館がその前身である。

当初東京駅北口のガード下に設けられ、1936年に中央線の万世橋駅敷地へ移転し、この施設が交通博物館本館として引き継がれた。

太平洋戦争中は一時閉館されていたが、終戦直後の1945年10月に財団法人日本交通公社が当時の管理者であった運輸省から経営を委託され、1946年1月交通文化博物館として再興し、1948年交通博物館と改称した。

その趣旨は、鉄道部門に限らず、交通全般にわたる資料の収集・保存と知識の普及にあった。

1949年同館の管理者は日本国有鉄道となり、1987年国鉄が分割・民営化後は東日本旅客鉄道に承継された。

なお、経営は1971年以降、財団法人交通文化振興財団に委託していた。

2006年5月、交通博物館は老朽化のため閉館。

JR東日本の創立20周年記念にあわせ、2007年10月に埼玉県さいたま市に後継施設「鉄道博物館」が開館した。

なお、建設および運営は、財団法人東日本鉄道文化財団が行う。

建物延べ床面積7554平方メートルのうち、展示スペースは4624平方メートルあり、保管資料は約24万点。

展示されているものは鉄道部門を中心として約2000点。

鉄道記念物39件のうち、一号機関車、一号御料車など12件を保管し、これら実物資料の展示のほか、パノラマ式模型鉄道の運転、その他文献、図面、写真などの公開活用、さらに鉄道をおもな内容とする映画の上映、図書室の公開などが行われていた。

年間入館者は約34万人で、95%が個人客であり、団体客では修学旅行をはじめとする児童・生徒が多い。

の交通博物館と同様の交通資料の公開施設としては、大阪市港区波除に交通科学博物館がある。

高度経済成長による技術革新以降の交通の現状と将来のあり方を示す資料を中心として、歴史価値が高い機関車が多数展示されている。

同館はJR西日本管理により交通文化振興財団に経営が委託されている。

このほか部門や地域ないし企業を特定して交通資料を展示する施設も多く、小樽交通記念館、青梅鉄道公園、梅小路蒸気機関車館、船の科学館などがある。

また海外では、総合博物館の一部が交通の展示となるロンドンの科学博物館やミュンヘンのドイツ博物館などがあり、交通専門の総合博物館としてはドイツのドレスデンとスイスのルツェルンの交通博物館が有名である。

さらにイギリスのヨークにある国立鉄道博物館のように、部門を特定した博物館もみられる。
update:2010年03月17日